咲良ちゃんは何を？という表情



翼君は知ってたの？




｢何で…遠くに行くのっ？｣




｢遠くに行くって…？｣




｢颯人、屋上行こう｣




と、翼君の提案であたしたちは屋上に向かった



翼君の冷静な判断で助かった



あたしがあのまま教室にいたらみんなに迷惑かけるところだった




｢で、どういうこと？｣




咲良ちゃんが怖い顔をして言った




｢…俺に陸上の特待生の話が来たんだ｣




颯人は淡々と話し出した