そして俺らは走り出す


俺は健の言ったことを思い出す。



【知り合いだったらとっくに拒絶されている】




アイツは、顔を見ただけで気付いたのか…。



こいつが男性恐怖症だってことに――。

ったく、さすがは医者の息子、ってとこか?




大体分かったのなら、教えてくれりゃあいいのに。



……いや、一応それとなくは教えてくれたのか。


試合だから、すぐに戻って来い――。



だが、実際は戻っていってもすぐではなく、たっぷり20分経ってから試合は始まった。



あの言葉には、そういう意味があった。


そして、俺はそれに気付かなかった。




まぁそれはさておき。