「えーっ。お願い葉月ー」


真由子がウルウルした目で私をジッと見つめる。




「……ムリッ」


お願いだからそういうこと言わないでーっ!!




「えーなんでーっ」


真由子が唇を尖らせる。




「……ほっほら。先生、忙しいし」


なんか口実付けないと、真由子は諦めてくれないんだよね……。




「えーっ、じゃあ休み時間とかに聞いてよーっ」


……お願いだから諦めてーっ!!




「……自分で聞きなよ」


いつも私を頼るのはやめてよねーっ!!




幼馴染みだからって、したくないことだってあるんだからねーっ!!