「……おはよう真由子」


翌日、私は教室に入ると真由子に挨拶をした。




「……あっ、おはよう葉月」


真由子は私の方に振り返った。




「……ねー葉月」


席に着いた私に、真由子がおもむろに口を開いた。




「……ん?」


私は真由子に視線を向けた。




「ほんとに……一人で大丈夫?」


真由子が心配そうに私をジッと見つめる。




「……うん。大丈夫」


今年はケジメを付けるって決めたんだもん。




「……そっか」


「うん。……ケジメを付けるって決めたんだもん。ちゃんとケジメを付けてくるよ」


「……うん。頑張ってね」


「うん」