「…優希ちゃん、中村くんが好きなんでしょ?」 「…へっ?」 「教室で中村くん起こしに来たときに見て思った」 そ、そんなにバレバレなんですか、わたしの態度って。 先輩に嘘は吐けないので、黙って頷いた。 「…そっか。頑張ってね?」 先輩は笑顔でそう言ったので、わたしも笑顔で「はい」と返事をした。