『釣瓶落とし』


…『釣瓶下ろし』とも呼ばれる、年を経た松の木(または榧の木)が化身した妖怪です。

またはそこに棲む鬼のことともいわれます。

木の上から釣瓶落としのように下りてきては人を食らうことから、この名で呼ばれています。

または金銀を入れた釣瓶を木の下に仕掛け、不用意に覗いた人間を攫うとも伝わります。

似たような名前の妖怪に『釣瓶火(つるべび)』がいますが、こちらは俗に古い樹木から生じた鬼火のこととされています。