休みあけの出勤
空は久々の快晴


会議資料の確認のため
私は、6時ちょうどに
家をでた。


今日が晴れてよかった。


一昨日、思わず、
さしだしたりしたけど
あの傘は、唯一
うちにある傘だった。


今日、雨がふってたら
どうしようもなかったな。


今週の予定を頭で整理しながら、
パスケースを検札機にかざし、
ホームへの階段を上る。


開けた視界と
白い光線に
目を細める。


一瞬、光線が陰った。



再び目を開けば





「あの・・・」






そこに
キミがいた。





晴れた空をバックに、
私の傘を手にした
スーツ姿のキミが---





「あの。
ちょっとだけ、俺に
時間くれませんか?」






抜けた青空が
逆光であったけど
少し緊張した
キミを浮かび上がらせていた。