ガチャ… バスケ部の部室のドアを、恐る恐る開けてみた。 そこには数人の男子。 (あ…ノックするの忘れてた!) ほとんどの男子たちはこちらを少し怪訝そうに見つめている。 (黙ってるだけじゃだめだよね。何か話さないと…) 何か言葉を発しようとした、その時。 一番奥にいた1人の男子が私を見て、口を開いた。 「秋月沙和…」 (え…?この人…)