そんなある日。
「こんにちは。」
いずみがやって来た。
彼女は美音が
入院してから
こまめに
お見舞いに来たり、
退院してからも
様子を見に来る。
「おう、来たな。」
「美音どうしてる?」
「さっき夕方の散歩
終えて眠ったとこだよ。
起きるまで待つか?
茶くらい出すぞ。」
「そっか。
じゃあ、お邪魔
しちゃおうかな。」
いずみはそう言うと
中へ入った。