美音に気付いた
龍生が顔を上げた。
「…ねぇ、龍生。
勉強楽しい?
たまにはあたしと遊ぼうよ。」
「良いけど…。」
龍生は勉強の手を止めて
伸びをした後、
美音の方を向いた。
「何して遊ぶんだ?」
「決まってるじゃない、
サッカーよ。」
「げ、またそれかよ…。」
「つべこべ言わない。」