残された父と
子供たちは話していた。
「まったく、
しょうがないな。」
「母さんには呆れるよ…。
大体、
いちゃついてたって
言ったって、
キスまでしかしてないし。
騒ぎすぎなんだよ。」
この間キス以上の事を
したのは黙っていた。
「…でも、
なるべく外では
今まで通り
双子でいるんだよ。
これは、
家族だけの秘密だ。
いいね?」
「はぁい。」
「ありがと、
味方になってくれて。
嬉しかった。」
「なぁに、俺は
君たちに
自由になって
もらいたいだけだよ。
母さんは俺が
説得するから
心配するな。」
父親はそう言って、
2人の頭を撫でた。