「美音!!」
龍生が追いかけようと
立ち上がると、
母親が手を掴んだ。
「これはどういう事なの!?
説明しなさい!!」
「ごめん…
今は話してる
暇なんてない。」
龍生は母親の手を解くと、
走って美音を追いかけた。
「ちょっと…!
待ちなさい!龍生!?」
母親はショックを受けて
立ち尽くしてしまった。