夏休みが終わり、
再び日常が戻ってきた。
愛や圭太たちとは
すっかり
関わらなくなったが、
その代わり
美音は孤立していた。
あの事件から、
怖がられてしまって
まるで人が寄り付かない。
でも美音は
気にしていなかった。
龍生さえ居てくれれば、
友達などいらない。
龍生との絆は
永遠のように思える。
あたし達はあの夜、
確かに繋がったのだから。
それを思うと
強くなれる気がした。