夏休みになった。
夏休み直前に
龍生の謹慎も無事に解け、
自由に行動出来るように
なっていたから、
美音も
嬉しかった。
毎年夏は北海道の
別荘で過ごす。
とはいえ、そんなに
立派なものでは
ないけれど。
美音は馬に乗り、
草原を駆け回っている。
龍生はその姿を
微笑ましく思っていた。