月明かりが
窓から差し込んでいる。
「…ねぇ、眩しいよ。
カーテン閉めて。」
二段ベッドの下で、
龍生と重なっている
美音が言った。
龍生が起き上がって
カーテンを閉め、
明かりを消した。
音楽は既に終わっている。
「これでいいか…?」
「うん。」
龍生が戻ってくる。
そして、美音の額に
軽くキスをして、
自分のベッドへと戻った。
その晩、美音は
ドキドキして
中々眠れなかった。