「龍生!!止めて!!」
思わず美音が
止めに入った。
「美音は黙ってろ!!」
龍生は一喝すると、
圭太の頬を一発殴った。
「キャーッ!!」
女生徒の悲鳴。
龍生は構わずもう一発殴る。
「もう止めて!!
あたしは大丈夫だから!!」
美音は龍生を止めようと
必死に後ろから
抱き締めていた。
その言葉で龍生は
やっと圭太を離し、言った。
「二度と美音に
関わるな。迷惑だ。」
そして、
美音の手を掴むと
教室を出ていった。