次の休み時間、
龍生と愛は一緒に
美音を探し始めた。
休み時間は10分。
それまでに
見つからなければ、
また一時間放置する事に
なってしまう。
「美音~!!
どこだぁ~!?」
「美音ちゃーん!!」
校舎内を回ると
時間がかかるので、
外から回った。
テニスコート、
体育館、グラウンド…
くまなく探したのに
見当たらない。
そこへ、次の授業の為に
体育教師がグラウンドへ
やってきた。
美音が居ない事を告げると、
その教師が
貴重な情報をくれた。
「…そう言えば、
体育倉庫の鍵が
見当たらないんだ。
鍵はその都度
使用許可届を出さないと
借りれないから、
記録が残っているかも
しれないな。」
「ありがとうございます!!」
龍生は職員室へ
走っていった。