そんな美音も
クラスの男子の興味を
そそる容姿をしていたのだが、
あいにく美音の目には
龍生しか見えていなかった。

他の男子は眼中にない。

だから話しかけられても、
相手にしなかった。

それを見ていた
とある女の子が話しかけてきた。

「スッゴい!!
カッコいいね。」と。

名前は速水 愛(まな)と言った。