その時だ。
『ガチャン!!』
突然大きな音がして、
開けようとしても
鍵がかかっていて開かない。
実はこれは
圭太と美音が
二人きりになれるよう、
圭太と愛が
仕組んだ事だった。
「嘘ぉ…。」
美音は座り込んでしまった。
こんな時に限って
携帯は2人とも
教室に置いてきている。
「仕方ない、
助けが来るまで
待つしかないよ。」
圭太はそう言うものの、
内心は嬉しかった。
普段はなかなか
近づけない、
男子にとって
クラスのマドンナ的
存在である美音と
二人きりになれるのだ。
こんなチャンスは二度とない。