美音は隣の家が苦手だった。
住んでいるおじさんが怖く、
今まで何度も
ボールを飛ばし、
美音も龍生も
怒られているからだ。
「すみませーん…。」
恐る恐る門を開け、
抜き足差し足で
ボールを探す。