苛立ち(いらだち)の花びら

『部屋で二人っきりで

過ごすイブ…

ってのもいいかもね』


「彼女はどうやら

両親が事故で

二人とも死別し

知り合いだった

現在の事務所社長の所で

幼い頃から過ごしていた

そうじゃないですか」

「そうですね」

「デビューのキッカケも

その流れからと

私は聞いておりますが」

「そうですそうです」

「彼女の

声のトーンから

察すると

きっと

芸能界の

弱肉強食の世界が

耐えられなかったんでは

ないでしょうか」

「…と 言いますと?」


『ねーぇ どうしたらいいと思う?』


「このセリフは

明らかですね

ハッキリとした

彼女からの

SOS信号ですよ」

「茂木先生 失礼ですが

私は普段通りの 声に

聞こえましたが…」