【日悠】


「じゃあ、俺達帰りますね。」
俺と優馬は、立ち上がって、玄関へ行った。

「明日からよろしくな♪」

「はい♪じゃあ失礼します。」
外に出て、溜め息。

まさか…恭さんが陽奈の兄貴とは思わねぇし…。

あぁあ…

「日悠、よかったのか?」

「何が?」

優馬が運転しながら俺に言った。

「お前、女を部屋に入れない主義じゃなかった?」

そうなんだけど…なんか…断れなかったのもあるけど、それだけじゃない…みたいな?

「うん…そうなんだけど…。」
「まさか、お前が彼女つくるとはね…遊びすぎんなよ?」

優馬は笑いながら言った。

「彼女っつうか…まぁ…お互い気持ちは無いけど。」

「ふーん。」


優馬は不気味な笑みを浮かべて言った。