暫く歩くと

ガヤガヤ

と賑やかな声が聞こえてきた


ヤ「帽子屋〜‥バカ猫がクッキー食べよう‥としてるよ‥‥!」


チ「なっΣヤマネチクるな!!

‥‥てか、バカ猫って喧嘩うってんのかバカ鼠!!」


ギャアギャア



女王に手を引かれながら走って声のする中庭に向かうといつもの二人が言い合っていた



どうせまたちっさい事で喧嘩してるんだわ;



アリスは一先ず無視を決め込み同じく呆れている白兎と帽子屋の所に向かった



ア「帽子屋、遅くなってごめんなさい。


御茶会を遅らせてしまったわね;」


申し訳なさそうに謝るアリスを見て帽子屋は優しく微笑む


帽「気にしていないよ

御茶会は今から始めても十分楽しめるのだから


処で、お仲間も一緒かい?」


アリスは安堵したあと後ろを振り返り



ア「そうなの。ここに来る途中に会って一緒に行くことにしたの

多い方が良いかなって」ニコッ


三「ホールでバッタリ会ってさ

まあ、アリスらしいよな」

三月ウサギも一緒に言ってくれた

わたしらしいって意味は曖昧だけど…


帽「ふふっそうですか。

それでは紅茶を淹れてきます」



帽子屋が去ったあと会話を黙って聞いていた白兎がこちらに近づいてくる

何やらオーラが禍々しいような;




白「‥‥‥女王さま?




執務は如何なされたのですか?


あれほどの量が終わったなどと仰るつもりでは‥‥


ありませんよね?」(黒笑)


白兎のオーラを感じとった女王はビクッとなりながらも言葉を発した


女「お‥終わってはおらぬが…



わらわも‥アリスと御茶会がしたかったのじゃ」


ア「そ‥そうなのよ


わたしも一緒に御茶会をしたくて女王さまを誘ったのよ?


息抜きも大事でしょ?

今日は多目に見てくれないかしら?」



必死に頼んでみるとあっさりと "アリスがそう仰るのなら" と白兎の承諾がもらえた