読み終えた途端 涙が溢れでてきた。 あたしの悲しみや不安をすべて流してくれたようだった。 そしてあたしは決意した。 あたしはお母さんの親友さんの家にお世話になる。 ちゃんとお手伝いもなんでもする。 そしてお母さんみたいな素敵な女性、母親になってみせる。 そう決意した。 お母さん、あたし頑張るから ちゃんと空の上から見ていてね。 ────……… そして今あたしは その桜井さんの家の前に立っている。