その拍子のバランスが崩れたあたしは後ろに倒れ、ソファーに寝転がる形に。 反射で目をつぶったあたしがそっと目を開けると、すぐそばに灯真くんのお綺麗な顔。 ボンッッ あたしの顔面が発火した。 「あ、ごめん。ひなちゃん」 笑いながら謝っているが一向にどこうとはしない。 「灯真くん?ど、どいてもらえませんか?」 目のやり場に困るんですけど……。 ていうかそれ以上にこの態勢って危ないよね?