秋の冷たい風が吹く。



少し前まではそれが酷く冷たく、
凍るように感じた。





―――でも、今は




「理沙!今何時だと思ってるんだ?
父さんがいなくても、門限は6時だぞ!!」


「ちょっと!それ早すぎるから!!」


「いいから、早く家に帰るんだ!!」




ふぅ、と幸せのため息を吐く。




「親父さん、なんだって?」


「家帰れって、門限は6時だって」


「あはは、あれから一気に過保護になったな


じゃあ急ぐか」


「うん!!」



流と手を繋いで、歩く。


頬にあたる風は心地いい。


丁度いいくらいだ。