「親子で似た性格だから、こんな気持ちのすれ違いが起きちゃったのよ、
2人して拒絶されるのが恐いものだから…」


私も、お父さんも臆病者。

結局のところ、
自分の心を守っていた。


勇気を出していれば済むものだったのに、
出せなくて、


自分で自分を苦しめてた。








「理沙…」


流が優しく私を呼ぶ。


「素直になれ…」


私はまだ動けない。
流の手を離して、
あそこには行けない。


「今行かないと、いつ行くんだ?


もう、難しいこと考えるな、

帰りたいところに帰れ!」


そう言って、
流は繋いだ手を離した。