あったかい。


流を見上げれば、
流はお父さんの方をじっと見ていて。




私はもう、
なぜだかすごく心は安らかだった。


ずっと言えなかった思いを、
流がお父さんに言ってくれて、
私はまだお父さんの気持ちを聞いていないのに、

それなのに。


繋いだ手から伝わる流の温もりが暖かくて、
それだけで、不思議と

『大丈夫だよ』

そう言われた気がした。










「お父さん、私って邪魔?朱音が生まれて、もういらない子?」


気づいたらそんな言葉を投げかけていた。


「今言った流の言葉、全部本当だよ。
流に話したことなかったのに、流にはばれてたみたい」


へへっと笑って流を見る。


「ねえ、今日、私の誕生日だよ?
勇気出して会いに来たの。


私…来ない方が良かった?」