そう自分に言い聞かせて、レガースの入ったバックをギュッと握る。 「…………」 なるべく音を立てないように、踵を返した。 深く被った帽子のせいで、しっかり前が見えない。 だけどしっかり部室まで足を運ぶ。 部室前まで来たとき、ふと振り向いて彼を見ると。 「…………?」 さっきまであったその背中は、もうそこにはなかった。