「……だけど?」 いつの間にか振り向いている彼の姿。 力強い瞳からは俺にはないような感情が渦巻いているようで。 「だ、けど」 その瞳に押されたように一歩後ずさると、彼は俺の様子を見ながらフッと鼻で笑う。 「そんなに深く考えんなって。もういいよ、着替えてこれば? 遅くなんぞ」 呆れたようにそう言って、またグラウンドへと視線を戻した。 その姿に、思わず下唇を噛む。 もっと話したい、なんて。 今はそんなこと思っちゃダメだ。