《龍馬、ごめん。
別れよう。
あたし…最低なんだ。
龍馬と
付き合ってること
俺の友達には
秘密にしてって
頼まれたのに…
龍馬の友達に
言っちゃった。
先輩にも告白?
されちゃったんだ。
だから、別れて下さい。
ごめんなさい。》

―送信しました。―

言わなくても
良かったんだ。別に。
『秘密をばらした。』
なんていうのは。
その言った友達は
絶対、龍馬には
言わないでくれたし。
でも、これ以上
龍馬に隠し事は
嫌だったし…
なにより
嫌いになって
ほしかった。もう。

二十分前に
送ったんだけどな。


龍馬から
メールがこない。
なんだか
とても遅く感じた。

先輩からも
メールこない。

ピロリン

龍馬からだ。

<わかった。
ごめん、別れよう。>

《うん、ごめん。》

終わった…
って言い方
よくないけど。
でも、これで
良かったんだ、
きっと…きっと。