「しかも…この夜会はシルク国と俺逹だけだ。」 「「は?」」 今度はセルトとティナの声が重なった。 これも…無理もない。 夜会は多数の国の王子や王女、貴族が集まって行われる…いわばパーティーみたいなもの。 なのに、この夜会はシルクとアルバニアだけ。 「どういうことだ……?」 ―俺の声が静かに響いた。