―シルク王国・メルス城― 「セディ王子、娘の居場所がわかりました。」 「おぉ。御苦労だった。早速迎えに行こうか。」 「それが…娘は今、アルバニア王国のヴェルサス城で働いているようです。」 「ヴェルサス城か…。 …かまわん。 私が手をうっておく。おまえは娘をここに連れてこい。」 「きっと話しても聞かないと思いますが?」 「それなら、多少手荒な真似しても仕方がないな。 ただし傷はつけるなよ。」 「…わかりました。」 大きな椅子に座り、不適に笑う。 ―シルク王国 第1王子セディ