「私、貴方みたいな人大嫌いです!」


言われてから、もう1週間経つのに......

未だに立ち直れない......

俺、こんなにナイーブちゃんだったんだね。

いけない事だけど

バイトも行く気しなくて、昨日も一昨日も仮病使っちゃったし......



~♪~♪~♪

突然なったインターホン。


ん?

誰だ?

俺は、重い身体をなんとか動かして、玄関へ向かった。

「はい。はい。どなた~?」


「あの......」

ガチャンッ!

俺は無意識のうちに、勢いよくドアを閉めてしまった。

だって......

「貴方みたいな人大嫌い!」と言った女の子が、玄関の外に立っていたんだよ......

夢......か?

それとも幻覚?


でも......なぁ......?

俺は、恐る恐るもう一度ドアを開けた。

そこにはやっぱり

あの女の子がいた。


「......なんで?」

俺はどうにかそれだけ聞いた。

女の子は俯きながら

「最近、Sweet☆Rainにいないので、聞いてみたら休んでるって......もしかしたら、私のせいじゃないのかと思い、ダメもとで住所を聞いたら、雅哉さんという方が教えて下さったんです。」


「あぁ......」

なるほどね?

女の子は俺に向かって頭を深々と下げて

「本当にごめんなさい!」

と謝った。


「あはは。もう良いよ。気にしてないし......」

と俺は苦笑しながら答えた。