「いらっしゃい。圭吾さん」

次の日。春子さんと並んで玄関で迎える私たちに。

「ご無沙汰しちゃってすみませんでした。今日はまたご馳走になります」

と、笑顔で返した彼だったけど、少し痩せた?

でも。圭吾さんに会えてうれしい。あまりにも久し振りの彼の姿に、私は今にでも抱きつきたい気分だった。そんな勇気はないけれど。

「美由紀ちゃん、話があるんだ」

真剣な眼差しの圭吾さんに私の胸はドキドキ波を打っていて。

「はい。私も聞いてもらいたいお話があります」

そんな私たちを見て、春子さんとお兄様はリビングから出て行ったんだ。