4月12日....
西川高校に入学してから
4日がたった。
「はぁ....」
私は大きくため息をした。
私は宮部 葵(ミヤベ アオイ)
西川高校の1年生。
「どうしたの葵?ため息なんかして」
一人の女の子が私問いかけてきた。
「....郁.」
彼女は藤村 郁(フジムラ イク)
私の中学からの友達だ。
「いいの?そんなぼーっとしてて」
「何が?」
私は少し不機嫌そうに答えた。
「あんた渡辺追いかけてこの学校来たんでしょ?それなのになんもしてないままだけど?」
「だって昂モテるんだもん!!昨日だって告られてたもん....」
「うわっっのぞき見!?葵趣味わるー」
「違うよ!!たまたま通り掛かっただけ」
渡辺 昂(ワタナベ コウ)は私の好きな人。
私は昂を追いかけてこの高校に入った。
「ていうか入学して3日で告られるとかさすが渡辺ね....中学の2組の女子全員から告られてたよね....」
「うん....」


