やばい。これはやばいでしょ!
心臓がドキドキし過ぎて......
「先生。ちょっと、離して下さい!」
「うーん......」

......とりあえず、脱出しないと。
でも、先生の手を掴む力が強過ぎて、なかなか抜け出せない。

「な......せ。」
えっ?もしかして、私の名前読んだ?

ギュッ。
次の瞬間、私は先生の腕の中にいた。

これは、もしかしなくても、抱き締められてる?

ドキン......ドキン......

速くなる鼓動。
もぅ!意識するなぁ!!

ねぇ?先生、本当は起きてるんでしょ?
私の事からかって遊んでるの?

「くぅ......すぅ......」

......本当にありがとう寝てる?
じゃあ、抱き締めたのは、ただ寝ぼけてる......だけ?

......私のドキドキ返せー!って、だから意識しちゃダメだってば!

でも、先生の腕の中暖かいな。先生の匂いがする。

「もぅ、いい加減起きて下さいよ。これ以上、先生の事好きだって事......気付かせないで下さい。」と小声で言った。

「ん?」
軽く先生が目をあけた。

あっ。起きた?

先生は、むくっと起きて
「おはよう......」と言いながら、顔を近付けてきた。

チュッ。
唇に何かが触れた。
柔らかくて温かい......

「っ!!!」
私は、ビックリして無意識に先生を突き飛ばしていた。

ゴンッ。

今......せ、先生......キスした?

ってか、ゴンッ?

恐る恐る隣を見ると、角に頭をぶつけて倒れている先生がいた。

「先生!?」
私、ビックリして突き飛ばしちゃったんだ!

「大丈夫ですか?」
「いてぇ。完全に目が覚めたわ。ってか、お前何でいるの?」頭を押さえながら、先生が聞いてきた。

「目覚ましのアラームが、うるさかったんです。鍵掛かってませんでしたよ?」と言うと、マジで?危ねぇ。とまるで人事のように笑っていた。

それよりも......
「先生、さっき......」
「ん?俺、何かした?」

......
覚えてない?
まさか、あれも寝ぼけてて!?

だから......私のドキドキを返せー!