暗闇に明かりが見える。 赤い、小さな光。 これで助かる。 助けて。 『金髪だ、村の生き残りだな』 ――――助けて! 瞳を開けると見慣れない装飾の天井。 瞬きをするといつの間にか溜まっていた涙が頬を伝って耳の方へ流れた。 夢であって、夢でない。 ルシアは膝を抱えるようにしてその場に蹲った。 希望の光だと思った炎を囲んでいたのは、戦から逃げ出す女、子供を狙って捕まえては売り飛ばす闇市場の商人達だった。 ルシアは故郷の村から遥か離れた王都へ船で連れてこられた。