秘密な私の愛しき人

「穂樺。ちょっと」


そう言われて琉ちゃんの部屋に入った。



「どうしたの?琉ちゃん……ひゃっ!」


いきなり琉ちゃんに抱きしめられた。


「疲れた…」


本当に疲れてるのかな?

私も背中に手を回してポンポンと叩いた。



「大丈夫?」


「樹がさ…穂樺に会いたいってうるさかったから連れてきた」


「樹さんってなんか面白い人だね!」


笑うと琉ちゃんが耳を甘噛みした。


「りゅっ、琉ちゃん!//」


私の顔が赤くなる。



「今日は穂樺に触られないかもしれないから…」


またギュッと抱きしめられた。


「あと樹は女好きだから気をつけろよ!」



「そうなの?」


「そう。でも基本はいい奴だから」