「えっ…?」



わかってたってなに…?



「知ってたよ。穂樺が兄貴のことが好きだってことぐらい。

でも、今の穂樺は悲しすぎたから。だから…気持ちを伝えた」


洸くんの言葉がひしひしと伝わってくる。



「大丈夫。これからは親戚として同級生として接するからさ」


洸くんは少し笑った。



「うん…」


私は何も言えない。



「俺はただ…穂樺に幸せになってほしいんだ…」



「洸くん…」


私は気づかなすぎた。


洸くんがこんなに私のことを思ってくれてたなんて…



「じゃ、俺出かけてくるわ」



洸くんは私の側を通りすぎて玄関のドアを開けた。



待って…


私、まだ1番に言いたいことが言えていない!