後ろを振り返るとそこには…



「穂樺…」


「琉ちゃん…」



廊下の角には切ない顔をした琉ちゃんが立っていた。




いつから、そこにいたの…?



もしかして…今の見てたの?



私は手で唇を隠した。



だって…今、私は琉ちゃんと同じしてはいけないことをしたから…




「穂樺。あのさ…」


「ごめんなさい!」



私は琉ちゃんの言葉の続きが聞きたくなくて部屋にまた入り込んだ。




私、洸くんとキスしたの…?



夢だったかもしれない…と思いたいけど洸くんの唇の感触が今も残っている。




抵抗できなかった…






それはなんでだったんだろう…?