あの後は悲惨だった


長に額を殴られ、「そこさっきからうるさい。アイディアあるんだろうな?」って高橋先輩に名指しされ


長は無難に中庭からの最短距離の侵攻計画をだし


オレは秀に教えてもらわなければ場所さえ知らなかったダメっぷり


もちろんアイディアなぞなく


高橋先輩に殴られ、直々に色々教えてやると放課後の呼び出しが決定した


そんなやりとりから数分後


「愛梨。手伝いにき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


そう言って入って来たのは女の先輩


野暮ったい感じがあるが、大人っぽい人だ


その人は入り口でオレと秀の方向を見たまま固まってる


少しするとバッとすごい早さでオレと秀の近くに来て、ジーっと見る先輩


なんて言うか視線が気持ち悪い


「えっと何か用ですか?」


秀もそう感じたのだろう。堪えきれず尋ねた


「二人とも名前は?」


うん。無視された。


でもまぁ言わない理由はないし


会話があれば少なくともジッと見られないだろう


「石動陣です」「大杉秀です」


「ん?大杉?大杉先輩の?」


「はい弟です」


「ん~それはアリだな。大杉先輩が男ならって何度も・・・・・・・・似て美少年・・・・」


小さい声でぶつぶつ呟く先輩は傍から見て怖い


「あの何を言ってるんですか?」


「あぁ。気にしないでこっちの話だから」


そう言ってオレと秀を交互に見て、背筋の震える笑みを見せてからその先輩はゆっくりと教室から出て行った


「一見こっちが攻め・・・・・・・・・・・・・・・・・・っちが攻め。しかも野獣と・・・・・・・・・・・ありきたりだけど最高よね。素材・・・・・・・・・・にあるなんて最高。・・・・・・・・・・・・は教室じゃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・野外とか。やっぱり束・・・・・・・・・・・・・・・ってことは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は約束」


って小声でよく聞き取れないことを言いながら。


それにしても愛梨先輩を手伝いに来たんじゃないのか?


帰って良いのだろうか?