カランカランッ… 来客を知らせる、ドアに取り付けられた鐘が軽快に鳴り響いた。 店内には客はおろか、店主まで見当たらない。 あの女の子も、いない。 天井の埃を帯びたシャンデリアが店内を薄暗く照らしているだけ。 目が慣れて、辺りをぐるりと見回す。 囲むように置かれている棚には、 物、物、物。 集められた骨董品がずらりと並べられていた。