せーしゅん。【短編集Ⅲ】



「まぁまぁ。それよか、俺ら授業サボってんだぞ??しかも、先コーに無断で・・・。どうすんだよ。」


早川よりの冷静なセツナが今の状況を説明してはっとした。


「そうだった・・・、5時間目の教科ってなんだっけ?」

「えっと、数学・・・。」

早川の答えに俺は青ざめる―その理由をセツナが言ってくれた。


「マジかよ!?数学って事は鬼藤じゃねぇか。メチャ怒られるぞ!!病院行きだ!!」



「そう言う時に救世主の活躍が期待される時だよ。」


早川はふふんと笑う。


「救世主??」

全く意味が分かってないセツナの顔を見て、俺も気づく。


「あーあー、解かった。そういう事か。」


「おいおい、二人して隠し事はひどいぞ。救世主って誰だよ?そんな奴どこにいるんだよ。」


戸惑うセツナに俺たちは企み笑みをする。


「解かってないなぁ~。」


「お前だよ。」


「はぁ?俺!?」


「そうと解かったら」


「Let’s Go!」


「えっ?えっ!?俺が先!?」


俺たちはセツナを先頭にして教室に入った。