「お父さんも子どもだね」 僕はお父さんを目で送りながら言った。 「僕もああいう大人になりたい」 「そうか?」 キヤは仏頂面で言った。 「俺は恐妻家にはなりたくない」 「確かに」 クスッと笑うと キヤもおかしそうにはにかむ。 「ゲームやるか」 「うん」 お父さんも 学生時代に忘れてきた 青春を取り戻しているのかも。 ≪大人とこども―了―≫