…? 一瞬、耳を疑った。 あたしのせいで、礼亜君が? 「えッ…」 「あんたのことで、悩みすぎたの。礼亜…、あんたのことだけ忘れたの」 「フフ…可哀想」 あたしは、いても立ってもいられなくて、走り出した。 もちろん、礼亜君の元へ… 「礼亜君!!」 礼亜君は、ピタッと止まった。