うっとうしいセミの声も、徐々に減った。 もう、夏休みが開けた。 また、みんなに会わなくちゃいけないのか… 「行ってきまーす」 徒歩20分ぐらいで、学園に到着。 あたしは、無言で教室に入る。 「あ、相川さん!おはよう」 クラスの女子が、挨拶した。 あたしは、軽く頭を下げた。