結局、 あれから1回も話さないまま、 夏休み突入。 こんなに話さないんだから、 あたしを諦めてくれるだろう… 少し安心して、 少し悲しくなった。 「はあ…」 部屋にため息の音が響く。 ピーンポーン 家のチャイムがなった。 家には、 あたし1人しかいない。