「あっ私4組だよ!!」

「私もだ!!同じクラス!!」

私は平川優季(ヒラカワユキ)。今日から中2。

落合有沙(オチアイアリサ)は小5の時仲良くなった親友。

また同じクラスになれて凄く嬉しい。


チャイムが鳴り響き、席に着く。

「始業式だから体育館に移動しろ〜!」

体育教師が各クラスにそう言っていた。出席順に並びトボトボと移動する。

「みなさんおはようございます、新しい……」

校長先生の話をちゃんと聞く訳もなく時間だけが過ぎて行く。

「これにて始業式を終わります、先生方は……」

やっと終わった。

教室にぞろぞろと戻る生徒達。
そして教室に入ろうとすると誰かにぶつかった。

「ごめんなさいっ…」

そして顔を見上げると
相手はモテモテの男子だった。

彼は三上優也(ミカミユウヤ)。

同小だったけどあまり話した事もない。男女共に人気があって世界が違うような人だった。


「あっ、大丈夫!!平気平気!!」

「あの子いいな〜!」


気付くと色んな人に冷やかされていた。

私は顔が赤くなって

「ご…ごめんっ」

と言って教室に駆け込んだ。

「優〜季!!驚いたね!!」

「ホントビックリ…」


コレが私と優也くんの出会い…。