私は走って教室に戻ると、辺りを見回した。


あれっ??無いや。


床を探してみたけど、携帯らしき物は無かった。

机の中を探しても無いし……



あ~~ん!!マジ困った。



私はロッカーをガサガサと探していると


「何してるんだ!!!」


と背後から怒鳴り声が。
ビクッと飛び上がりそうになる私。

必死にごめんなさいを連発しちゃった。


ってよく考えたら、私悪く無いよね?!


「あはははは」


怒ってたかと思ったら、いきなり笑うからゆっくりと顔を上げると、



「ま……真咲先生!!!」



開いた口が塞がらなかった。



「探し物はこれか?」



そう言うと白衣のポケットから見覚えが有る物を取り出した。


「それっ!!」


私が取ろうとすると


「没収」


そう言って、またポケットにしまい込んだんだ。